歯周病を予防するには?|川口の歯医者|渡辺歯科・矯正歯科

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予防歯科・歯周病治療

歯周病を予防するには?|川口の歯医者|渡辺歯科・矯正歯科

予防歯科とは

予防歯科

歯医者は、歯が痛くなったり、虫歯の治療をしたりするときだけに行くもの、と思っていませんか?もちろん、お口のトラブルに気づいたらできるだけ早く歯科を受診することが大切です。しかし、生涯を通してお口の健康を守るためには、病気を未然に防ぐ「予防」と「メインテナンス※」が重要です。
歯を失う原因のほとんどは虫歯や歯周病などの病気です。つまり、これらを予防すれば歯を失うリスクを大幅に軽減できます。予防歯科とは、虫歯や歯周病などの病気にならないようにしっかり予防を行うことで、当院では定期的な受診をおすすめしています。
全身の健康維持とともに、予防歯科を実践して生涯ご自分の歯でおいしく食事ができるようにしましょう。

※メインテナンス:虫歯や歯周病などを再発させず、口内の健康な状態を維持していくための定期的な治療

予防歯科で治療後も健康に保つ

「歯を磨いてるのに虫歯ができる」
「せっかく治療したから、口腔内を保ちたい」

「虫歯や歯周病がなければ、歯医者さんに行く必要はない」と思っていませんか?
確かに歯医者さんは歯を治療するところですが、最近では考え方が少し変わってきているようです。虫歯や歯周病を防ぐために歯医者さんに行く方が増えています。

歯科診療で重要なことは?

治療した歯をいかに健康な状態で長持ちさせるかということです。そういう意味では、治療が終わった瞬間から、歯科医師の新たな責任が生まれます。当院では、治療後も安定した状態を長期間保つために、定期検診(リコール)を実施しています。リスクに応じて3~12か月に一度通院していただき、定期検診虫歯や歯周病の検査や口腔内のお掃除、歯石除去などを受けていただいています。

  • 治療が終了した時点から、メインテナンスが始まります
  • リスクに応じて、3~12か月に一度の定期検診の案内をお送りします
  • 虫歯や歯周病の早期発見・早期治療にもつながる

大切な歯を虫歯や歯周病から守る「予防歯科」

虫歯や歯周病の予防を重視した歯科診療が、予防歯科です。
定期的に受けていると、口腔内の環境がベストな状態に保たれて、虫歯や歯周病などを予防してくれます。また、虫歯や歯周病の早期発見・治療により、治療中の痛みの軽減や、治療期間の短縮につながります。

当院の予防歯科メニュー

スケーリング:毎日の歯みがきでは落とし切れない汚れを取り除く

毎日歯磨きをしていても、歯の表面に付着した汚れや歯石を落とし切ることはできません。無理に落とそうとすると、かえって歯や歯肉を痛めてしまう結果になるだけ。こうした汚れをキレイに除去してくれる処置がスケーリングです。

スケーリングの効果は持続性がなく、時間の経過とともに汚れが再び付着します。効果を長持ちさせるためにも、定期的に受けることをおすすめしています。

  • 落とし切れない汚れを除去
  • 定期的な施術で、効果が持続する

PMTC:歯の専門家による本格的な歯のクリーニング

歯医者さんで受ける本格的な歯のクリーニングが、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)です。歯の表面や歯肉の間に付着している汚れを、専用器具で丁寧に除去していきます。

  • 施術中の痛みがありません
  • 施術時間:20~30分
  • リラックスして受けられます

小児の予防歯科

虫歯菌は人から人に感染します。とくに問題となるのがミュータンス菌で、一旦口の中に大量に感染するとなかなか排除できないという大きな問題があります。実は、産まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌(ミュータンス菌)がいません。赤ちゃんに虫歯菌がうつるのは、たいていご家族からです。密接に関わるお母さんが一番手で、口移しで食べさせたり、親の箸やスプーンで食べさせたりということでうつってしまいます。
虫歯菌に感染しやすい時期は、生後10か月くらいで乳歯列が完成して、硬いものが食べられるようになる約2歳半といわれています。この間は赤ちゃんに使う箸やスプーンは専用のものにしたり、離乳食の際に咬み与えをしたりしないようにしましょう。
日頃の歯ブラシ習慣も大切になってきます。小さいころはお母さんが一緒に歯みがきを行うとともに、きちんと磨けているかの点検と仕上げをしてあげましょう。
小児歯科で定期検診やブラッシング指導を受けることもおすすめです。
フッ素塗布は虫歯菌から作られる酸の生成を抑制する効果が期待でき、とくに乳歯や、生えたての永久歯には虫歯予防効果が大きいとされています。3~4か月に1回の歯面塗布をおすすめします。

予防歯科の流れ

1

問診票の記入

来院後、まず問診票の記入をしていただきます。

2

カウンセリング

医師がご記入いただいた問診票を確認しながら、お口に関するお悩みや気になっていることについて伺います。

3

歯周基本検査

虫歯や歯周病の状態、また、将来虫歯や歯周病になりやすそうな部分をチェックして、ご説明します(必要に応じて、口腔内写真、デジタルレントゲン検査、唾液検査を行います)。また、すぐに治療が必要な歯があった場合には応急処置を行います。

4

お口のプロフェッショナルによるケア

お口の状態と生活環境に合わせて、食事アドバイスや正しいホームケアについて指導します。また、歯垢や歯石の除去、コーヒーやお茶、タバコなどによる歯表面の着色除去、フッ素塗布などを行います。

歯周病とは

歯周病

歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)から細菌が侵入し、歯肉に炎症を引き起こしたり、歯を支える骨(歯槽骨)などが溶けたりする病気です。歯を失う原因として、虫歯よりも多くの割合を占めています。炎症が歯肉だけに留まっている状態を「歯肉炎」、炎症が歯槽骨や歯根膜にまで広がっている状態を「歯周炎(歯槽膿漏)」といいます。虫歯と異なり痛みがなく、気づかないうちに進行する特徴があり、歯周ポケットが深くなっていくと、歯肉が腫れたり、歯がグラグラしたりして、ものが噛めなくなり、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることもあります。
歯周病は大切な歯を奪ってしまうだけでなく、全身疾患とも深い関わりがあることが指摘されています。歯周病菌が口の中から血流に乗って全身をめぐることで、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、早産などを引き起こしてしまう可能性があります。「たかが口の病気」と放っておくと、健康寿命を縮めてしまうことがありますので注意が必要です。
歯みがきを中心としたセルフケアはもちろん、歯科での定期検診でお口のチェックやプロフェッショナルケアを受けて、歯周病の早期発見・治療を心がけましょう。

あなたの歯は大丈夫ですか?

歯周病をチェックしてみましょう。

  • 毎日の歯みがきで歯ブラシの先に血がついたり、すすいだ水に血が混じったりすることがある
  • 朝起きたときに口の中がネバネバしている
  • 口臭が長く続き気になる(継続する口臭は要注意です。本人は気づきにくいものなので、周囲のご家族などが知らせてあげましょう)
  • 以前に比べ歯が長くなった気がする
  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 歯ぐきを押すと血や膿が出る
  • 歯と歯の間に食べ物がつまることが増えた
  • 硬いものを食べると歯が痛む
  • 歯がグラグラしている
  • 歯が浮いているような感じがする
  • 歯並びが変わった気がする

このような症状がある方は歯周病の可能性があります。
歯みがきを中心としたセルフケアで改善しない場合、お早めの受診をお勧めします。

歯周病は静かに進行する病気

  • 歯周病は歯周病菌が引き起こす感染病
  • 自覚症状がないので、気づいたときには手遅れになることも
  • 早期発見・早期治療で歯周病を予防

近年、予防歯科の意識が高まり、虫歯に感染する子どもたちが減少してきました。その反面、歯周病に感染する大人たちが急増しています。厚生労働省の調査では、「日本人の成人、約80%が歯周病に感染している」という報告があります。もはや歯周病は「国民病」ともいえる病気といえるでしょう。

歯周病は、歯周病菌が引き起こす感染病

歯周病は歯周病菌による感染病です。
口腔内の汚れや歯垢が石灰化して歯石に変わると、歯と歯肉の間に深い溝ができます。これが歯周ポケットです。ここに細菌が繁殖すると炎症を引き起こし、やがて歯周ポケット内部にまで広がり、歯根膜や歯槽骨を溶かしていきます。さらに悪化すると、歯を支えきれなくなり、やがては歯が抜け落ちてしまうのです。

一番の予防は、早期発見・早期治療

歯周病の恐ろしさは、初期症状がほとんどなく静かに進行していくこと。自覚症状が現れた頃にはかなり悪化しています。細菌により歯周組織がダメージを受け、すでに手遅れのケースも少なくありません。
初期段階の歯周病は、早期治療でほぼ完治することができます。大切な歯を歯周病から守るためにも、早期発見・早期治療を心がけましょう。

歯周病は全身疾患と深い関わりがある
生活習慣病です

歯周病最近の研究では、唾液の中に混じった歯周病菌が全身に広がると、糖尿病や心臓血管疾患、肺炎などを誘発し、さらには早産を引き起こすことが明らかになってきました。もはや生活習慣病として考える必要がありそうです。

歯周病治療をすれば症状は治まります。しかし、完治したわけではありません。食生活や生活習慣、あるいは口腔ケアが悪ければ再発します。全身の健康を保つためにも、歯周病という「病気」と上手に付き合いましょう。

歯周病を併発したまま虫歯治療をすると…

歯周病を併発したまま虫歯治療をすると、歯周病が進行してやがては歯を失うことになりかねません。当院では、虫歯の治療を始める前に、歯周病の検査を行っています。もし、歯周病が発見されればまず歯周病の治療を行い、歯ぐきを安定させ、その後、詰め物や人工歯(補綴物)を入れます。こうすることで、歯周病から歯を守り、長期間安定した状態が保てるのです。

歯周病の進行具合と治療方法

軽度歯周病

軽度歯周病

歯と歯肉の間に歯垢(プラーク)や歯石が溜まり、細菌が繁殖しています。歯肉に炎症が起き、腫れや出血が見られる状態です。

  • 歯磨き指導を受けて、しっかりとブラッシングを行う
  • 1~2回程度、歯のクリーニングを受ける

中等度歯周病

中等度歯周病

口臭や出血がひどくなり、歯石の付着が目立っています。骨の後退が徐々に進んで歯周ポケット(歯肉溝)が深くなると、歯がぐらつき始めます。

  • 歯周ポケット内に付着した歯石を取り除く
  • 痛みがあるときは、麻酔をする
  • 歯周ポケットの深さが4mm以上になると、歯周外科が適応

重度歯周病

重度歯周病

歯肉が化膿して真っ赤に腫れあがった状態です。骨が破壊されて後退し、歯のぐらつきが大きくなります。

  • 重度の場合は、歯周外科を適応する
  • それでも保存ができないときは、抜歯となる

歯周病治療の流れ

1

歯周病のスクリーニング

はじめに、お口の中の状態や歯周病の進行度合いをチェックします。プラークの付着状態、歯肉の炎症度や出血、歯周ポケットの深さ、歯の動揺度などを調べるとともに、レントゲン撮影で目に見えない歯の周りの歯槽骨の状態を確認します。痛みがあれば応急処置をして痛みを取り除きます。

2

歯周基本治療

  • 清掃指導(ブラッシング、フロッシング指導)
    細菌性プラークを歯から取り除くことは、治療を的確に進めるうえでとても大切なことです。清掃指導では、現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解していただいたうえで、効果的なブラッシング方法を学んでいきます。
  • 歯石の除去(スケーリング・ルートプレーニング)
    歯科医師、歯科衛生士によってプラークや歯石などを取り除くことをPMTC(専門家による機械的歯面清掃)といい、これにより歯みがきでは取り切れない汚れを超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます(スケーリングといいます)。
3

歯周検査(再評価)

最初の時期からの改善状態を、再度、スクリーニングを行い確認します。この結果をもとに次に継続して行う治療を検討します。

4

歯周外科治療

歯周基本治療の後の再評価で、歯石が歯周ポケットの深部に入り込んでいて除去できていない場合は、フラップ手術を行うことがあります。麻酔後、歯ぐきを切開し、歯根を露出させて、歯周ポケットの奥深くにこびりついている歯石を取り除きます。

5

口腔機能回復治療

治療によって改善が見られた場合、治った歯に対して被せ物(歯冠)、ブリッジ、入れ歯(義歯)を装着し、噛む力や食べる力を向上させます。

6

メインテナンス

治療が終わった後は、メインテナンスが必要です。歯周病は再発しやすい病気で、場合によって再度問題が見つかり、治療が必要となることもあります。メインテナンスは、定期的に口内や歯の周りの組織をチェックしたり、PMTCを受けたりして、口内を良い状態を維持し、歯周病の再発を防ぐものです。

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